クマを自動車で轢いたらどうなるの?現場での対処法
- 正臣 茂木
- 10月30日
- 読了時間: 3分
今年は山間部や都市問わず、クマが現れ人を傷つける事故が全国で頻発しています。お車などで運転中、思わずクマと衝突してしまった場合、パニックに陥らず冷静に対処するための手順と、保険や法的な観点から知っておくべき情報を徹底解説します。

事故発生時のファーストアクション
安全確保:まず自分と同乗者の身の安全を最優先してください。停車後はハザードを点灯、後続車への追突などの二次被害を防ぎます。
車外に出る際の注意:クマがまだ近くにいる場合、絶対に無理に近づかず車内で待機します。クマはパニックになっている場合があるため、興奮させるような行動(クラクションや大声)は控えましょう。
無理な移動・接触はしない:ケガをしたクマは非常に攻撃的になります。専門家以外が勝手に移動や応急処置はNGです。
連絡が必要な場所と電話番号
必ず警察(110)へ通報して事故状況を報告します。道路上の“動物との衝突”も立派な交通事故として処理されます。事故証明を取得しないと、保険の請求もできません。
一般道の場合は、市町村の役所・道路管理者宛にも連絡してください。動物の遺体回収や道路清掃は自治体、または道路管理者の管轄です。
高速道路ならNEXCOの「道路緊急ダイヤル #9910」に連絡し、対応を仰いでください。
保険の対応・注意点
動物との事故は「車両保険」の対象になります。ただし、必ず“事故証明”が必要です。事故証明がなければ修理費用などが下りません。
自損扱い(単独事故)となり、等級が下がる場合もありますが、安全が最優先です。
加入している保険会社にも速やかに連絡し、指示を仰ぎましょう。
現場でやるべきこと
事故現場の写真を撮影(クマの位置、車の損傷状態、周囲状況)。後日のため証拠を残しておきましょう。
自分では動物に直接触れないように注意し、不明な場合は必ず現場に駆け付けた自治体職員や管理者の指示に従います。
必要に応じて、交通の安全確保(携帯三角表示板の設置など)も行うとよいです。

絶対知っておきたいリスク
クマに噛まれる・引っかかれる事故も全国で発生しており、絶対に安易に近づかないでください。
感染症リスクもゼロではありません。直接手を触れない&素手で遺体や血液に触れない。
仮にクマが生きており暴れている場合、窓やドアをしっかり閉めて車内で待機し続けましょう。
予防のために
山間部やクマの出没が多いエリアでは、警戒標識や掲示情報を確認し、スピードを控えて走行しましょう。
「クマ飛び出し注意」エリアでは特に細心の注意が必要。夜間や薄暮時はヘッドライトの使用とスピードダウンが効果的です。
地域の野生動物出没情報を事前にチェックしておくことも重要です。

万が一クマを轢いてしまった場合、自分の安全を守りながら、警察と関係機関への連絡を優先。そして保険の申請・現場記録の徹底など、冷静な対応が後々のトラブル防止や金銭的リスク最小化に直結します。
クマと衝突すると、その衝撃は非常に大きく、強い振動や突然の動揺によって体に思わぬ変調が起こることがあります。万一、事故後に首や腰、関節の痛み、違和感、しびれなど身体に変化を感じられた場合は、無理をせず当院までご相談ください。
交通事故ならではのダメージや、事故直後は気づきにくい小さな外傷もプロの視点で早期にケアできます。お体の安全確認と早めのアフターケアが、日常生活への安心と回復につながります




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